最初で最後の9人娘。

2006.8.19





はてなかしまし物語::小川麻琴さんモーニング娘。卒業




17日に観たミュージカルの感想の続きです。
今回のミュージカルの見所のひとつは、キャスティングの妙だと思います。


宝塚に憧れてた愛ちゃんの「サファイア」も、
評判のよいミキティの「ヘケート」も、
わが子への愛情がゆえに物語ではヒールになっていたよっすぃ〜の「大臣」も、
フレッシュな小春ちゃんの聡明でお茶目な男の子「大臣の息子」も、


それぞれがキャストにぴったりハマってたことが、すごいなって思いましたね。
この娘たちもすごいですし、9人娘。の特徴を見抜き、そして生かしていく演出家もすごいと思います。
わけても、この娘しかできないっていうのが、この公演を最後にモーニング娘。を卒業する麻琴っちゃんが演じる「家臣ナイロン」です。
大臣とのかけ合いもイイ感じなんですが、この娘は決して目立ちすぎることがないんですね。
悪役の手下なんだけど、嫌な悪さは感じられません。
そんなとぼけたキャラでいいのか?と最初は思い、その後も注目していたのですが、彼女は終始、爽やかに演じていきます。
そして物語が佳境に来て、ストーリが進むとき、この目立たないキャラの発する言葉が重要になってくるのです。
気がついたら舞台にいて、お話を大きく進めた次の瞬間には、もう舞台からはける。
そんな進行役のような役割も、違和感なくできていたのは麻琴っちゃんだからでしょうね。


先月の代々木の卒紺のときも、自ら送られる立場でありながら、親友を見送るという重要な役割を、持ち前の笑顔と爽やかさで、ごく自然にできていた彼女。
先日の娘。DOKYU!EXTRAではこう言っていました。
「一日一日を大切に演じて、千秋楽カッコよく卒業できるようにがんばりたいと思う」
100%演じ切ると言う、その最後の舞台はどんなふうになるかも気になりますし、同時に、彼女が卒業した後のモーニング娘。も気になってしまいます。
紺ちゃんに続いて、この麻琴っちゃんも失うことになるモーニング娘。
ぼくは千秋楽には行くことができませんが、秋ツアーには参戦する予定です。
そこで8人娘。を見届けたいと思いました。