5期メンバーラストステージ「好きな先輩」

2006.7.28


娘DOKYU!第2夜は、卒業していく紺野あさ美がファンに向けてメッセージを残す部分が放送された。
ぼくにとっても二度とないこの場面を、代々木で直接見ることができたのは、今、思っても幸せなことでした。

この場面…、
そう。それまでバラバラの色のサイリウムで彩られていた会場が、見る見る間にピンク色に統一された瞬間である。
大好きなピンク色に染まった会場を見て、
紺野あさ美の大きな瞳には、真珠のように美しい涙が盛り上がってきた。
うれしさと感動の余り、手紙を持つ指までが震える。

そんな彼女にファンは一体となってピンク色のサイリウムを彼女に向けて振り、大きな声で「こんこん」と彼女の愛称で勇気づけた。

その日、ぼくの席から見ても圧倒的だった光景。
今まで卒紺では何度となく繰り返された光景かも知れないが、この圧倒的な光景をステージから見ることができるのは卒業していく者だけだ。
一気に押し寄せるいろんな感情。
もう彼女の柔らかなホッペは、止めどなく流れてくる涙で濡れていた。

そんな彼女は声を震わせながらも、懸命に、5年間のモーニング娘。生活、最後のコトバを遺した。

ありがとうございます。

わたしのモーニング娘。での時間は、たくさんの人に支えられて、元気をもらって、だからこそ、こんなにステキに過ごせたんだな〜と思います。
モーニング娘。になって、約5年間、心に残る思い出がいっぱいありすぎて、話し出すと、止まらないなぁと思います。
ただただ楽しかった思い出、
涙が出るくらい感動した思い出、
一所懸命取り組もうとした思い出…、
それに、すごく勇気をもらったみなさんの声援、
支えてくれた仲間たちの言葉、
そして…、
みなさんの照らす、キレイなサイリウムとか、
頭に強く残って、忘れられない光景です。
本当に今まで応援、どうもありがとうございました。
紺野あさ美、元気に卒業したいと思います。

言い終えた彼女は唇を噛み締めながらも、さわやかさを感じさせる笑顔だった。

そしてあのイントロが流れる。。。





「2002春ツアー LOVE IS ALIVE」の6曲目、「好きな先輩」
さいたまスーパーアリーナに25000人を集めたステージ。
そのステージが、加入して間もない5期メンバー4人に任された。
加入当時は優等生タイプというレッテルを貼られがちだった5期メンバー。
けれどもステージ上では、こんなにも初々しい…


ああ うまく出来ません
歌が好きな私って
ああ なぜかあまのじゃく
素直な子になれません


でも きっときっとあの人も
同じように スネてて
電話の前で「もじもじ」かも〜


今日の私 美人ですか
自信持って 電話していいですか
今日の私 色っぽいっすか
まっすぐに 打ち明けて平気ですか


「先輩」


ああ やっぱ出来ません
ここに来たは いいけれど
ああ すごく誓ったの
ウソになるの どうしよう


ねえ もっともっと下さいな
愛のこもったエールを
目には見えない力を ちょうだ〜い!


今日の私 元気ですか
声に出して 笑っちゃってもいいですか
今日の私 なまってるっすか
個性的な 女とか好きですか 先輩


LA LA LA…
先輩
「がんばります!先輩」

この曲は紺野あさ美ラストステージで重要な役割を持つ。
4年前に歌った「好きな先輩」を、時を超えて歌う5期メンバー。
この日のステージは彼女たちの解散ステージでもあった。