娘DOKYU!EXTRA卒業スペシャル
2006.7.23
時刻はまだ開場前。
国立代々木第一体育館ではリハーサルが行われていました。
会場に入っているのはまだ出演者やスタッフだけ、という時間。
けれども、もうすでに、卒業の瞬間に向けて、出演者のスイッチは入っていました。
モーニング娘。リーダー吉澤ひとみは「ショイ!」の前、いつものように「気合い入れて、カッコイイライブを」とさりげない口調で言いました。
けれども、そのせつな、5期メンバーの紺野あさ美と小川麻琴だけに、何やら視線を送っていました。
それはあまりにも瞬時のできごとで、気づかなければ、そのままになってしまうかもしれないくらい、わずかな時間しかありませんでした。
モーニング娘。の4代目リーダーは、このラストの「ショイ!」で、言葉ではなく目で語りかける行為を選択しました。
もちろんその視線の意味は、後輩にしっかりと届いていました。
その証拠は、リーダーと目が合った2人のうれしそうな表情です。
カメラの正面に当たっている2人の顔から感じられたのは「幸福感」という言葉で表されるようなモノのように思えました。
11000人が待つステージに行く途中、卒業していく彼女は、こんなことを語ります。
モーニング娘。としてラストで…、
今までホントに応援してきてもらったことで、わたしはすごく助けられてきてて、
ホントみなさんのおかげです。
ホントにね。
ホントに。
…じゃなかったらわたし、がんばれないでくじけてたことは、スゴイいっぱいあると思うから。
今はもう、つらかった思い出ではなく、いいことばかりが思い出される、そんな心境なのでしょう。
彼女は5年間をこんな形で締めくくろうとしていました。
”幸せが過ぎる”
いいライブができるように。悔いを残さないようがんばっていきたいと思います!