MVPおめでとう!

2006.7.3



ぼくがガッタスを初めて見たのは、2004年の豊田スタジアムでした。
2004年夏、お台場冒険王ガッタスは初優勝を果たしました。
けれども、11月14日豊田スタジアムで、ガッタスカレッツァに惜敗しました。
そして1500m走連覇の期待を背負った紺ちゃんも、この年、大活躍を見せた矢島舞美ちゃんに敗れ、結果は2位でした。


そのゴールインの直後、紺ちゃんは悔しさを隠しきれず、はっきりと地団駄を踏んだ彼女の姿が、遠くから見てもわかりました。
観客は、どよめき、ぼくの心も大きく揺れました。
ぼくは、このとき初めて、紺ちゃんが感情をむき出しにするのを見ました。
まずびっくりしたのと同時に、紺ちゃん自身がこの結果をどう思っているのか知りたいと思いました。
でもそれを本人の口から聞けるなんて、まず無理だと思っていました。




しかし、それからわずか1週間後に、紺ちゃんはその時の思いをファンに向けて自分から語ってくれたのです。
それは、びわこホールで行われた娘。紺の最終日でした。
そのMCで紺ちゃんは1500mで2着だったことからジョギングかランニングを始めたいと言ったのです。
12月5日に予定されていたSSAでは種目が違い、1500mはありません。
ということは、来年のスポーツフェスティバルに備えて?と、彼女の前向きさに驚きました。
その時のMCで聞けた「生チョコアイス」や「マシュマロ豆乳」といった女の子らしい話とずいぶん違っていて、やっぱり豊田で見せたゴールイン直後の悔しそうな様子は本物だったんだなあって思い出さずにいられませんでした。
次は優勝を目指すって前向きな発言を聞いて、ぼくは再び心を動かされていました。


その紺で、よっすぃ〜は、フットサルについてSSAでは勝つって宣言していました。
ぼくがフットサルについて、ガッタスメンが「やらされている」のではなく、自分でやりたいからやってるって感じを持ったのは、この時からです。


そして紺野あさ美ちゃんも。
1500mの事を自分から話すのを見て、静かな情熱、熱いもの、ひたむきさをその中に感じました。
この子は、やっぱり感動を与えるど根性娘なんじゃないかって。
やっぱりそうなんだよって、改めて。
豊田で、びわこで、ぼく自身が、また勇気をもらったのでした。


今年のスポーツフェスティバルで紺ちゃんがMVPを取ったのは、ぼくにとって、ごく自然なことでした。
それは1年4ヶ月越しのリベンジ。

この娘ほど、スポフェスが掲げている「真剣勝負」を体現した娘はいなかったように思えるのです。