「kindai8月号」書き起こし

2006.6.27


これやるかどうか迷ったんですけど、この記事にすごく感動したので、卒業に関係する部分だけ書き起こします。
…と言っても3ページもあるんですが。
新曲DVDを流しながらの作業でしたが、とりあえず時間はすごくかかりましたヨ。


「では、卒業の話を。紺野あさ美さんが7月22日〜23日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われるライブ「Hello!Project20O6Summer〜ワンダフルハーツランド〜」を最後に、小川麻琴さんが「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」公演を最後に、モーニング娘。を卒業します。発表から約2力月が経ちましたが、まずは今の素直な気持ちを聞かせてください。」


小川: 卒業が決まってから、ライブとかしてても、もどかしい気持ちが自分の中にすごくあったんですよ。でも、ファンの皆さんに発表して、少しもどかしさがなくなった分、今は前向きにいろいろな事を考えられるようになりました。


「紺野さんも同じ?」


紺野: そうですね。自分の心の中で考えたり決まったりしても、いざこう、ちゃんと発表する日っていうのは、やっぱりちよっとドキドキして。だけど、発表しても、その前もその後もそんなに決して変わる事はないなと思っていたので。だからホント、残りの期間を精一杯頑張って、楽しんでいけたらいいなと思います。


「吉澤さんは、2人の卒業発表をどう受けとめられました?」


吉澤: なんか、2人一気に卒業っていう淋しい気持ちと、今までずっと先輩が抜けてきたのに……っていう気持ちがあって。今まではやっぱり先輩だし、「おめでとうございます!」みたいな感じだったんですけど、自分より後輩が卒業していくっていうのを経験するのは初めてなんで。送り出すんだけど、なんか、「もうちょいいれば?」みたいな(笑)。「やっぱ、やめなよ」とか「やめるって言っちゃえば?」とかね(笑)。なんかこう、引き留めたくなるんですよ。


「後輩の卒業というのは,やっぱり今までとは感じ方が違う?」


吉澤: そうですね。なんか、姉妹みたいな感じがあって。モーニング娘。でずっといると。だからメンバーが卒業するって、「年上のお姉ちゃんが結婚します。お幸せに〜!」みたいな(笑)。年齢が近かったら、「おまえ、失敗すんなよ〜」みたいな。でも、やっぱり年下だと、「(諭すように)あんた、まだ早いでしょ。もうちょい家にいなさいよ。お姉ちゃん嫁ぐまで待ってて」みたいな、そういう感じで(笑)。


「わかりやすいです(笑)。じゃあ、同期としてはどうですか?」


新垣: 私、まだ本当に考えられないんです。こんこんとまこっちゃんが卒業するっていうのが。モーニング娘。に人った時からずっと一緒だったんですよ。4人、いつも固まっててね。


小川: 怒られるぐらいだったもんね。「おまえら、一緒にいすぎだよ!」とか。


新垣: って言われるぐらい、ずーっと一緒にいたので、未だにインタビューとかで聞かれても、本当にわかんないんですよ。まだ全然考えられなくて。2人が卒業するっていうのが信じられないんですよね。でも、ミュージカルのリハーサルでこんこんがいなかったりすると、「あれ? こんこんは?あ、そっか……」ってなる。そこでちょっとずつ実感が沸いたりしてますけど、その日(卒業当日)にならないと、気持ちがヴワーッとならないかもしれないですね。


「でも、5月7日のさいたまスーパーアリーナ公演は、モーニング娘。単独としてはラストだったので、来るものはあったんじゃないですか?」


小川: 「これが最後だ!」っていう気持ちはすごくありましたね。「モーニング娘。として最後のライブだ」っていう。


紺野: 当たり前だった楽屋の感じとか、当たり前にずっと長く一緒にいた感じとか、「当たり前」って感覚がなくなっちゃうんだなぁと思うと、なんか不思議というか、やっぱりキュッと淋しくなるんだろうなぁって思うんですけど。でも、卒業した後っていうのが、まだそんなに想像つかないので、抜けた後に客観的にモーニング娘。を見て、初めて実感がわくのかなって思います。


小川: あ〜そうなんだろうね。自分がいないモーニング娘。を見てね。だって、自分たち自身でもまだ実感がないですからね。卒業って発表はしたけど。でも(5月7日は)ジーンときましたね。やっぱり。私は一番最後のステージが始まる前に、まだ卒業する訳じゃないのに、すでに泣きそうで。でも、泣かないでちゃんとやりきろうっていうのはありました。なんか、メンバーの顔とか見ているだけでウルウルきちゃうんですよね(笑)。当たり前だったし、いつも一緒にいるのが。家族よりも常に一緒にいた訳だし、やっぱり淋しいっていうのが一番にあります。


「終演後の楽屋って、どんな雰囲気だったんですか? やっぱりライブの余韻をかみしめていたり?」


紺野: いや、落ち着く間もなく、いろいろ(笑)。


小川: こんこんの誕生日だったから、ドッキリだったんです。


紺野: そう。モーニング娘。として最後だからってインタビューがあって、1人だけ着替えるのが遅れてて。着替えてたら「ミーティング! スタッフさんが待ってるから早く!」って言われて。


新垣: 吉澤さんもね、「こーんこん、早く!」って、わざと怒ったように言っ(笑)。


紺野: 「わーっ、大変!」と思って、走って行ったら真っ暗で。


小川: で、♪ハッピーバースーデー〜♪って。


紺野: めっちゃうれしかったですよ。ケーキ、3ホールも用意してあって。


新垣: その場で食べたね。


紺野: お疲れ〜!って。


「グループっていいですね。」


小川: そうですね。


紺野: 1人じや1ホールも食べられないですもんね(笑)。


小川: 食べれるけどね(笑)。


紺野: あ、食べれちゃうかも(笑)。


「吉澤さん、モーニング娘 に入ったばかりの頃の5期って、どんな印象でした?」


吉澤: とりあえず、もっと自信持てばいいのにっていうぐらい、オドオド(笑)すごく優等生でしたね。。ずーっとしばらくは。特に5期は。みんな、すごく静かだし、ホント、何するにも4人で固まってたし(笑)で、ちょっと先輩に何か言われても「はい。わかりました」みたいな。で、すごく落ち込んでたりとかしてて(笑)。「いや、せっかく入ったんだから楽しくやんなよ!」って言うぐらい、なんかこう地味〜で(笑)。


小川: 基木、ネガティブだよね。1人1人はそうでもないのに、4人集まると超ネガティブなんですよ(笑)。


新垣: あははは。ウケる〜 (笑)。


吉澤: 先輩がいない楽屋だとすっごく話とかしてて。


小川: うるさいんだよね。


吉澤:(先輩が)入ると、「お疲れさまです!」みたいな(笑)。


小川: そうだったね。


紺野: 私たち、そういうのが特別強かったかもね。久住ちゃんとか見てたら、全然そういうのないもん(笑)。


新垣: 4人で悩んでて話してても、どんどんマイナスに行くんだよね(笑)。


小川: 暗く行っちゃうんだよね(笑)。


吉澤: でも、今まで1、2、3、4期って来た中では、歌にしてもダンスにしても、全然覚えも早いし、やる事もすごく早かったし。基本的にすごくマジメ。マジメさはダントツでしたね。


「新垣さん、2人の第一印象は覚えてます?」


新垣: 一番最初の合宿の時は、2人とはあんまり話してなかったんですね。愛ちゃんがちょっと話したかなぐらいで、基本的にみんなと話してなかったんです。で、入ってから一番最初に会った時に、「ねぇ、アドレス教えてよ」ってまこっちゃんにポンって言われたんですけど、「はっ!」みたいな感じですごく緊張したんです(笑)。


小川: そんな事言ったっけ?


新垣: 言ったの。で、うれしかったんです。それが。うれしかったんですけど緊張して、年上だし、「すいません。どうも……」みたいな感じで教えたんですけど、最初はあんまり自分から話しかけていくって感じじやなかったですね。まこっちゃんは。


小川: 「近寄り難い」って言われましたね。


新垣: で、こんこんは、合宿の時から不思議でした(笑)


小川: こんこんもある意味、近寄り難い感じだったよね(笑)


新垣: 近寄り難かった(笑)。合宿でバスに乗ったんですけど、みんなうるさかったんだよね。でも、こんこんだけなんか、窓の外に顔を出して。


紺野: 違う。バス酔いしたの(笑)。


新垣: でも、知らないから、「不思議な子だな……」って思いながら見てましたね。


紺野: 窓開けなきや車に乗れない子だったの。


小川: あ、そうなんだ。


紺野: お父さんの車とかもね、窓開けて、犬みたいにこうやって顔出して、「あぶないよ」って言われる子だったのに、そのうちに仕事で車移動が多くなつたら……。


吉澤: すぐ寝る(笑)。


紺野: 寝るようになっちゃいましたね。寝れなかったのに、昔は。


新垣: そんな感じでしたね、第一印象は。


「で、印象は変わりました?」


新垣: 変わりましたね。今は全然、何でも言えんる仲になったんですけど。なんですかね……目の前にいると、恥ずかしくて言えないんですけども(笑)。でも、ツライ時も楽しい時もいろいろあって、私が悩んでる時、2人には助けてもらったし、何も隠さず、意地を張らないで、思った事を言えますね。


「では、2人には、吉澤さん、新垣さんとの思い出話を語っていただきたいな、と。」


小川: 吉澤さんは、私、4期の先輩の中で、木当に一番話かけづらかったんですよ。て言うか、「話かけるなオーラ」が出てたと思うんです、吉澤さんに(笑)。とりあえず挨拶するのに手一杯で。ところがプッチモニ。で一緒になったんですよ。その時、アヤカさんともそんなに話した事がなくって、「どうしよう……」って。プッチモニ。でいる時も、毎日すごく緊張してて。でも、いつからか……コントですかね?


吉澤: コントかなぁ? いつからだろうね?


小川: どっかからすっごく打ち解けて、何でも相談に乗ってもらったりとか、一緒にプリクラ撮りに行ったりとか、お揃いのアクセサリーを買いに街にくり出したりとか。悩みを聞いてもらってすごく心強かったし、吉澤さんとバカな事をしている時っていうのはすごく楽しくて。昔は結構マジメな話も吉澤さんにできたんですけど、今、逆に恥ずかしくて、マジメなところはあんまり見せれないですね。照れますね。だから常に、ふざけてます。私は、吉澤さんの前では(笑)。ガキさんは、同じ5期だし、ずっと一緒にいて。4人の中では一番年下、なんですけど、一番しっかりしてるんですよ。まとめ役と言うか。だけど、そんなガキさんもやっぱり、昔は木当にお菓子をそこら中に置いてて(笑)。


新垣:それは言わないで! (笑)


小川: 一緒の部屋だったんですよ。コンサートとかで。服脱いだらそのまんまで、私が片付けたりして。朝、起こしても起きないし。ホントにこの子はどうしようとか思って(笑)。でも、すごく大人になったなって思いますね。


新垣: 本当に怒られてばっかでした。


小川: 「ゴミ、ちゃんと片付けて!」とか言って。


新垣:「これ、食べないの!?」とか。まだ食べるのに片付けられたりとか(笑)。


小川: 楽しい思い出ばかりです。


「紺野さんは?」


紺野: 吉澤さんは、私、(一緒に)フットサルやってて。いつも吉澤さんって、ヘコんでるなって子にさり気なくメールをしてくれたり、さり気なく助けてくれたりしてて、怒らないんですね。だけど私、フットサルの試合の時に1回、すごく大泣きをしてししまった事があって。大泣きをして、ワーッてなっちゃって。もうなんか、「自分はダメだ」みたいにワンワン言って、楽屋に戻んないで。その時、初めて吉澤さんに怒ってもらって。でも、その時私、ワーッてなってたから、そこで反論し返して。すごく子供だったんですよ。子供みたいに駄々こねてた感じで。だけど、そんなところも見てもらってるので、なんて言うんだろな? わかってもらえるような感じがしてしまいます。


吉澤: 懐かしいね。でも、初めて私、メンバーの事怒ったかもしれないですね。普段あんまりこう、ガーッて言わないんですけど。そしたらこんこんが、いつも「はい。はい」って言ってるのに、「なんとかじやないかー!」みたいな(笑)。おーっ、こんこん、来たぞーっと思って(笑)。でも、なんかうれしかったですね。


紺野: でも、その後、冷静に戻った時に「さっきはすいませんでした」って謝って(笑)。ガキさんは、麻琴と似るんですけど、大人になったなぁっていうのがすごくあつて。元からしっかりしてるんですけど。自分より年下なのに。でも、なんか、雰囲気とかもそうだし、大人になってくのを見てると、自分がお母さんみたいな気分になるんですよ。同期なのに、「大人になってっちゃうのね」みたいな感じがして(笑)。


小川: ちょっと淋しくなるよね。昔、あんなに子供子供って、赤ちゃんみたいだったのに、今、すごいお姉さんみたいになって。見た目が。


新垣: 「見た目が」って、ちょっと!(笑)


紺野: でも、同期で夜、コンサートで地方行った時、ホテルの部屋で一緒に語ったりとかしてて、熱い話というか、照れくさい話とかもできる仲間なので。これから先、こういう仲間ってなかなかできないと思うし、ずっと大切な存在だなと思いますね。


「最後に、ファンヘメッセージをお願いします。」


小川: メンバーともそうだけど、それ以上にファンの皆さんとはしばらく会えなくなってしまうので、すごく淋しいなっていう気持ちと、本当に本当に感謝の気持ちが大きくて。自分がツライ時に、ファンレターを読んだり、皆さんの笑顔を見て、それで「こんなんで悩んでいちゃダメだ」ってすごく支えてもらえてたんで。でも、小川麻琴は別にいなくなる訳じゃないんで、もっともっとパワーアップしていくので、これからも応援よろしくお願いします。


紺野: 卒業を決めるにあたって、最初は自分自身の事だったり、次にメンバーやお世話になってるスタッフさんとかの事を考えて、感じるものがあって。でも、一番最後の砦じゃないですけど、最後まで考えたのが、ファンの皆さんが悲しく思うのかな? どう思うのかな?っていう事で、それがすっごく大きくて。でも、自分でべストだと思う決断というか、そういう考えで頑張っていこうと決めた事なので、できるなら心の中ででも応援してもらいたいなって思うし、「卒業した後も頑張ってるんだな」と思いながら、その後、「自分も頑張ろう」みたいにつなげてもらえたらすごくうれしいなと思うし、これからもモーニング娘。を本当に愛してもらえたらいいなと思うし。でも、ホント、感謝の気持ちが一番大きいです。今まで頑張ってこれたのも、皆さんに支えられてたのがものすごく大きかったので。だから、「ありがとうございました」って感じです。