藤本美貴さん、お誕生日おめでとうございます。

2007.2.26


モーニング娘。に入った時に、ソロを同時にやっていくと言いつつ。
もう2年、封印してますからね。
なかなかタイミングが合わないんですよね。
モーニング娘。が忙しかったり、あとはカントリー娘。の活動も入ってきたり…。
ソロを同時にやっていくのは、やっぱり難しいのかな
(「モーニング娘。×つんく♂2」より)


ソロ・シンガーとして人気急上昇中のさなか、突然のモーニング娘。加入。
そんな波乱の展開の自分を、まるで楽しんでいるかのように見えるのは、彼女の魅力のひとつです。

負けず嫌いなんで、できないと「やってやる!」っていう気持ちにはなりますけど。
あんまり悩んだりとかはしないですね。
悩まないようにしてる…ってとこもあるかな。
やっぱり、ちょっと考え込んだりしちゃう時はありますから。
でも、いくら考えてもしょうがないってことも多いし。
ムダに悩みたくないんですよ。
ホントに悩まなきゃいけないことがあったら、そん時はそん時ですっごーい悩めばいいわけで。

それでも、モーニング娘。への加入を告げられたときを振り返り、彼女はこう語っています。

ショックではなかったけど、もともと団体が得意じゃなかったので
「団体の中でやっていけるかな?」というのはありました。
でも入ってみたら意外と全然大丈夫でしたね。
ダンスとかを覚える時は特に、ソロとは全然違うんですよ。
ひとりだと、振り付けだけ覚えればいいんですけど。
グループだと、位置の移動とかをいちいち番号で覚えたりするのが大変なんですね。
しかも、入った時にはいっぺんに10曲ぐらい覚えなきゃいけなくて。
時間がないから、2時間で2曲とか覚えて。
それはやっぱり苦労しましたね。

負けず嫌いな性格がゆえに、鍛え抜かれた歌唱力。
でも「いい意味で、モーニング娘。を乱してくれたら」と言われた彼女に期待されたものは、それだけではありませんでした。

フツウだったら反抗しないことを、反抗してましたね。
最初から「モーニング娘。」として入ってきているコだったら、先輩に教えられたことは全部「あ、そうなんだ」って素直に受けとめるだろうけど。
美貴の場合は、その前に経験してきたこともあるし。
モーニング娘。の中ではそうかもしれないけど、外に出ればそうじゃない場合もある」と思うことも、時にはあって。
で、疑問に思ったことは「でも、これはこうですよね?」って、ハッキリ言ってたんです。

みんなで「ハイこっち」って言われると、そっちに行きたくなくなるんですよ。
「じゃあ私は逆行きます」みたいな(笑)。
昔から、幼稚園っぽいのがイヤなんです。
人といることはいいんだけど、決めつけられると「なんで?」って思う。

素直になれない自分のことも、飾らずに表現します。


でも、注目したいのは、そんな彼女が答えた「モーニング娘。に入っていちばんうれしかったことは?」です。

うれしかったというか…うれしいことがあった時は、みんなで喜んだほうがよりうれしい。ということが、モーニング娘。に入ってからわかりました。
うれしくても、ひとりだったら「ああ、よかったな」と静かにひしひし感じるくらいだと思うんですけど。
みんなでいれば「わーっ!」って盛り上がれる。
そういうところは、グループのいいところだなって思いました。

藤本美貴さんは、今日22歳のお誕生日を迎えました。
現在もモーニング娘。では最年長。
そして来期には、彼女がモーニング娘。のリーダーシップを取っていくことになります。
「スピリッツオブガッタス」に語られた、以下の言葉。
強く印象に残っています。

私は、一回仲良くなったりとか、自分のなかで大事だなって思ったりすると、自分のことじゃなくても守ってあげたくなるんですよ。
自分の大事な人が困ってるのを見るとムカつくんですよ、すごく。

まっすぐで純真な気持ちを持ったリーダー候補。
傷つくこともあるだろうし、思い通りにならないこともたくさんあるだろうけれど、これまでを見てみると、彼女を育んだ北海道が案外、彼女のバックボーンかもしれないなーと思います。
北の大地と大空のような、その澄み切った広い心は、これからもずーっと持っていてもらいたいですね。