こんこん


で、肝心の紺ちゃん更新です。が、、、
先日のみうなの夢オチに倣って…というか、ぼくが書けるのはこんなものです。。。




「ホントに、ここでいいのかな?」
壁の落書きが目立つ地下鉄駅は、まったくの無人だった。
「あの文章からしたら、間違いないはずだけど。こんこん、やっぱり怖いんでしょ」
「だって…暗くって、何か出そうじゃない?やっぱ帰ろうよ、美貴ちゃん」
「えーっ、ついて来てって言ったの、こんこんじゃん」
「だって…」
「大丈夫だって。取り敢えずさ、あの明るいトコまで行こ」
「…うん。そうだね」
構内に響くのは2人の靴音だけだった。
ホームには落書きに使われたと見えるスプレー缶や、新聞紙、使い古したサッカーボールなどが散らばっている。その一つを避けようとした時、明かりの向こう側に人影が見えた。
「よく来たな」
その声に聞き覚えがあった。あの台湾から来たという刑事だ。
「メールの文章だけでここがわかるとは褒めてやりたいが。ガッタスは残念だったなあ」
「心配してもらってたとは、予想外でしたが」
皮肉たっぷりにミキティが応酬した。
「なぜ、お前まで来たんだ」
「決まってるでしょ。女の子ひとり、あんたみたいな人に会わせられるもんですか!」
「だが、それでは約束が違うぞ」
そのとき、
二人のやりとりを黙って聞いているだけに思われた紺野が一歩、前に進んだ。
そして思ったよりも強い口調で、言った。
ただ一言だけだった。
「PK勝負」
「ほう、私と。…おもしろい!」
すっと細めた彼の目に映る少女からは、いつもの幼い面影は消えていた。
蛍光灯の明かりがまるでスポットライトのように、決意に満ちた彼女の表情をとらえていた。
「じゃあ、勝負は一球だけ」
紺野はそう言うと、転がっていたボールを拾い上げ、ノーバウンドで渡した。
バッグから取り出したのは手袋ではなく、本物のキーパーグローブだ。
「美貴ちゃん、ゴールマウスかいてくれる」
心配そうな視線を投げたミキティだったが、もう紺野は軽い柔軟体操を始めていた。
完全に戦闘態勢だ。
こうなったら何を言っても聞かないってことをミキティは知っていた。
落ちていた真っ赤なスプレー缶を拾うと、落書きだらけの壁に、黙って一息でゴールマウスを描いた。
「サイズは、これでいいよね」
「ぴったり。美貴ちゃん、さすが直線のアーティストだね」
その瞬間の笑顔はいつもの紺野のものだった。


つづけ…


というか何ですか?これは。