「実感」

昨日ホテルに戻ってから何度かメンバーコメントを反芻してました。
「毎日更新はしない」と昨日書いたばかりですが、ここに書き留めておきたいことですので、更新したいと思います。


ガキさんは直前の愛ちゃんのコメントに「まとまってないから!」とツッコミながら(愛ちゃんの場合、だからこそ素晴らしかったんですが)いざ自分のコメントの順番になると泣けて泣けて一言も言葉にならないくらいでした。
何の打ち合わせもなかったのに、そんなガキさんに駆け寄る「紺まこ」の姿。
去りゆく者たちが見せるいたわりの気持ちに…。
少しして落ち着いたガキさんは「何て言ったらいいのか、本当に卒業しちゃうの?全然、実感がないんだけど」と始めました。
そこにいるのは本当に素の17歳でした。
そしてこの「実感」っていう意味では、ぼくも強く感じていました。




昨日の卒業式で、ぼくは自分にびっくりしました。
正直なところ、自分があんなに止まらないくらい泣くとは思ってなかったからです。
泣いて泣いて、卒業をいやというほど実感しました。
卒業式を目の当たりにして紺ちゃんの卒業を実感したことによって、今まで本当の意味ではなにも実感してなかったんだってわかるくらい実感しました。


愛ちゃんのコメントもよかったです。
あのプロ意識が強い愛ちゃんがプロを忘れて言葉につまること自体、もうその心中を察するものがありました。
紺ちゃんに「こんなにみんなから愛されて、ほら見てごらん」とピンクサイに染め上げられた会場を指します。
そしてまた弱気な愛ちゃんも出ていました。
「わたしは大丈夫なのかなって思います」
最後の方はうまくまとめられなかったけど、そんなのも含めて全てが高橋愛にしかできないコメントだと思いました。


最後の最後、出演者がステージを手を振りながら一周したあと、5期メンだけがステージ上に残りました。
そこで愛ちゃんが「おめでとー!」
思わずつられたぼくは、会場のファンと同時に
「おめでとー!」
と言っちゃいました。
言ってから「あ!」と思いました。
とうとう言っちゃった…
ひとつのことが終わった、そんな区切りの言葉を自分の口から出したとき「終わった…」と強く感じました。
終演後は会場に残ることなく、早々に立ち上がってしまいました。
外ではやさしい雨が降り始めていました。